「フローリング」と聞いて思い浮かべるのは、どのような床でしょうか。茶色く、木目の美しい床を思い浮かべる人もいれば、白っぽいナチュラルなテイストの明るい床を思い浮かべる人もいるでしょう。これらの違いは、フローリングの素材や仕上げ方によって生まれます。
フローリング材には、さまざまな種類の木材が使われており、それぞれに独自の特徴があります。フローリング材を検討するときは、見た目と合わせてこれらの特徴についても知っておきましょう。
フローリングに使われる木材のうち、代表的な8つの木材について、その特徴をご紹介します。床材としての特徴に加え、そもそもどのような木なのかということも併せてご紹介します。
「ウォールナット」は、クルミ科の広葉樹です。堅くて耐久性が高く、美しい見た目をしていることから、古くから家具や床材として多く利用されてきました。黒に近い焦げ茶色をしているため、重厚な仕上がりになります。使い込むと、だんだんと明るい赤茶色に変化していくため、経年の変化も楽しめる魅力的な素材です。また、加工による狂いも少なく、精密さが求められる家づくりにもぴったりです。 メリットの多いウォールナットですが、成長が遅く植林木でないことから、価格が高めであるというデメリットもあります。なお、ウォールナットとクルミ材は別の素材です。
「ブラックチェリー」は、その名のとおり、桜と同じバラ科サクラ属に属する樹木です。成長すると、高さ15mから30mにも達します。
ブラックチェリーは、家具職人からは「ニューイングランドマホガニー」と呼ばれており、使い込むことでだんだんと増していく赤みが特徴です。キメが細かいため肌触りも良く、高級感のあるフローリングに仕上がります。
ブラックチェリーの滑らかな木肌は、水の通り道の「道管」が散らばっていることから生まれます。また、細胞の隙間に溜まった樹液は、「ガムポケット」というかたまりになり、美しい木目を作り出しています。
「シカモア」は、カエデの一種で、成長すると35mほどにもなります。ヨーロッパやアメリカ、中国、日本などに分布していて、特にフランス産のシカモアが高級であるとされています。床材だけでなく、家具や食器、楽器などにも利用されています。特に楽器では、高級バイオリンの代名詞であるストラディバリウスや、リュート(ヨーロッパの伝統楽器)の指板にも使われます。
心材、辺材ともに乳白色をしていて、光沢が美しく、自然の光の中で明るく光ります。また、加工しても割れにくく、接着もしやすいため、加工が容易でフローリング材としても優れています。一方で、腐りやすく、虫害に弱いというデメリットもあります。
「ハードメイプル」は、葉がカナダの国旗のデザインに使われていることや、樹液がメイプルシロップの原料になることなどでよく知られる樹木です。カエデ科カエデ属の落葉広葉樹で、30mから40mにまで成長します。
ハードメイプルの木材のうち、小鳥の目のような模様が出る物は「バーズアイメイプル」と呼ばれ、特に高級とされています。
ハードメイプルは、白色や灰白色の明るい色合いの木材ですので、デザイン性の高い住宅のフローリング材にも適しています。繊細でキメが細かいため、上品な仕上がりになります。また、見た目だけでなく、摩擦や衝撃にも強く、傷がつきにくいというメリットもあります。
「バーチ」は、「樺(かば)」のことで、日本でもなじみの深い樹木です。カナダやアメリカ、ヨーロッパなどで産出された物が多く流通しています。
バーチの中で、特に美しい木目の物については、「カナディアンシルキーバーチ」とも呼ばれます。バーチは加工がしやすいため、床材としても多く利用されています。強度が高いだけでなく、耐水性にも優れており、使いやすい素材です。明るい色合いなので、ナチュラルテイストの部屋づくりや北欧風住宅にも適しています。
天然木を利用した無垢フローリングの問題のひとつに、個体差が大きくばらつきが出やすいということが挙げられますが、バーチは比較的個体差が少ないため、統一感のある仕上がりが得られます。
「オーク」は、ブナ科に属する樹木で、日本では「楢(なら)」と呼ばれています。ワインやウィスキーの熟成樽として使われることが多いものの、加工がしやすく堅いことから、床材としても優れています。美しい木目模様が出るため、落ち着いた風合いの床づくりが可能です。また、個体ごとのバリエーションも豊かで、表面加工にも適していますから、同じオーク材でも好みに応じた見た目の物を選ぶことができます。
ただし、オーク材は湿度の変化によって反りが起こりやすい木材でもあります。日本は四季の変化に応じて湿度が大きく変化するため、オーク材を使用する際はメンテナンスに注意が必要です。
【写真】ふんぱつプラン ライブナチュラル ラスティック ビーチ
「ビーチ」という言葉にはあまりなじみがない方でも、「ブナ」という名前にはなじみがあるのではないでしょうか。ビーチは、日本ではブナという名前で呼ばれている木材です。
ビーチは、乾燥による反りが大きく、腐りやすいため、木材としてはそれほどメジャーな物ではありませんでした。しかし、加工技術の向上した昨今では、床材や家具など、多くの用途に利用される木材となりました。
ビーチ材はやや赤みがかった白っぽい色で、自然で優しい雰囲気の家づくりをしたい方におすすめです。また、北欧テイストのインテリアにも適しています。強度が高く、衝撃にも強い素材です。
【写真】ふんぱつプラン ライブナチュラル 孟宗竹
「竹」は、日本人にとってなじみの深い木材ですが、フローリングとはあまり結び付かないと感じる人もいるでしょう。しかし、実は、竹はフローリングにも適した木材なのです。
竹をフローリングとして利用する場合、その色合いは淡い黄色です。アジアンテイストにも対応できる独特の模様が魅力で、和モダン建築やバリ風などの家にもマッチします。
竹材は傷にも強く、収縮や膨張もそれほどありませんから、反りなどの心配も少ないでしょう。
これまでご紹介した木材を利用したフローリングは、大きく無垢フローリングと複合フローリングの2つに分かれます。
無垢フローリングとは、木材をそのまま利用したフローリングのことです。
無垢フローリングの大きな特徴に、「自然のままの木材を利用している」という点があります。そのため、独特の風合いがあり、見た目に優れ、足の裏の感触も心地いいものとなります。
ただし、木材の個体差がそのまま出てしまうため、素材によってはばらついた印象になってしまうおそれもあるでしょう。また、自然木ならではの優れた調湿機能もあるものの、調湿機能があるからこその反りやゆがみが生じる可能性もあります。
複合フローリングは、無垢フローリングとは違い、基材の上に化粧材を貼ることで作られる物です。化粧材には、特殊なシートや木材が利用されます。
複合フローリングには、反りに強いという大きなメリットがあります。無垢材とは異なり、ゆがみや隙間ができてしまうおそれが少なく、長年使用しても美しい状態を保てます。また、衝撃や摩耗にも強く、加工の種類によっては、防音、抗アレルゲンなど、さまざまな効果をつけることも可能です。
また、無垢材としても利用される、木材を薄く切って化粧材にした複合フローリングは、無垢材の風合いと複合フローリングの利便性の両方を得られる床材です。無垢材の自然な雰囲気を残したまま、複合フローリングのメリットを得たいという方は、ぜひBXゆとりフォームにご相談ください。さまざまな複合フローリングをご用意してお待ちしています。
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