浴槽が狭いと、家族みんなでの入浴ができなかったり、窮屈だったりといったデメリットがあります。 さらに、狭くて深い浴槽の場合は、高血圧の方の心臓に負担をかけます。
そこで、狭い浴槽を広々とした浴槽にリフォームする方法についてご説明します。あまり面積を取れない場合のリフォーム方法についても併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

浴槽が狭いか広いかは、あくまでも個人的な感覚ですので、絶対的な基準というものはありません。
しかし、足を折り曲げないと入れない浴槽の場合、「狭い」と感じる方が多いでしょう。
そのため、足を曲げて入らなければいけない100cm以下の長さだと、狭いと感じる方が多いと考えられます。
一方、140cm程度の長さがあれば、高い身長の方でもゆるやかにひざを曲げるだけで体全体をお湯に浸けることができます。
ただし、家族みんなでお風呂に入りたいという方にとっては、140cmの浴槽でも十分とはいえません。
親子でゆったり入るためには、180cmほどの広さが必要になるでしょう。このように、浴槽の広さは、ある程度の基準を理解した上で、家族構成や入浴スタイルに応じて考える必要があります。

広い浴槽とはどれくらいのサイズ？

一般的に1坪以上、ユニットバスで「1616」サイズ以上あれば、足を伸ばすことができ広い浴槽と感じやすくなります。
このように、ユニットバスのサイズは「1216」などと表現され、この場合は12が浴槽の長さ120cm、16がそれと直角の長さ160cmであることを示しています。
ユニットバスで比較的よく見られるサイズとその内寸は以下の通りです。

浴槽のサイズについて、より詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

関連記事：ユニットバスのバスタブの容量が知りたい！規格別に浴槽の容量を紹介

狭いお風呂を広くリフォームする方法はいくつかあり、既存の浴室や間取りによって、おすすめの方法が異なります。
ここでは、どのような方法があるのか解説します。

在来工法からユニットバスに交換する

従来の浴室が在来工法の場合、ユニットバスに変更することで、浴槽を広くできます。
在来工法とは、タイルなどで仕上げた浴室のことで、中古住宅や古い住宅で見られることが多いです。
在来工法の場合は、浴槽が狭く、深い傾向にあるため、在来工法からユニットバスに交換すると、浴槽が広くなる可能性があります。

新しいユニットバスに交換する

新しいユニットバスに交換することで、浴室全体の面積が変わらなくても浴槽などを大きくできるケースがあります。
ユニットバスは規格・サイズが決まっており、昔の住宅の場合は狭いサイズのものしか設置できなかったというケースが考えられます。
しかし、近年ユニットバスの種類は増えており、より大きいサイズのユニットバスを導入できるケースも少なくありません。
ただし、実際に大きくできるかどうかの判断は難しいため、リフォーム会社に相談してみることがおすすめです。

お風呂の隣が洗面所で、そのスペースにゆとりがある場合、間取りを変更して広くする方法もあります。
洗面所だったスペースを浴室に含めることで、浴室を広くすることが可能です。
浴室と洗面室を隔てる壁は、ほとんどの場合、構造に影響しないため、耐震性能などに影響を与える心配もありません。
ただし、洗面室や家全体の面積が十分にない場合、間取り変更でのリフォームは難しくなります。そのため、洗面室や家全体の面積にゆとりがある場合におすすめの方法です。
なお、外壁側を広げて増築する方法もありますが、内側に広げるよりもコストがかかり、工事規模も大きくなるため、注意が必要です。

お風呂を広くするためのリフォームは、100万円前後から考えることができます。
より具体的な金額は既存のお風呂の状態や施工範囲、ユニットバスのグレードによって費用が変わります。
大枠でのリフォーム費用の相場は、以下の通りです。

在来工法の浴室の場合、タイルの撤去など、解体工事の規模が大きくなるため、ユニットバスの交換と比較すると費用がかかります。
全体的なリフォーム費用について、より詳しく知りたい方は以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。

関連記事：ユニットバス・お風呂・浴室のリフォーム費用相場の目安はいくら？

大きい浴槽を置くだけのスペースがある場合は、簡単に浴槽サイズを広げることができます。
しかし、「スペースがないから」と諦めている場合でも、専門家の目で見ることで、広い浴槽を置けるようになる可能性はありますので、早々に諦めるのはもったいないことです。
浴槽のサイズが狭いと感じている方は、ぜひ一度専門家に相談してみてください。
BXゆとりフォームでは、広々とした浴槽へのリフォーム工事を行っています。実際にどのくらい広げられるのか、どのくらい工期がかかるのかなど、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。