キッチンやトイレ、洗面、浴室といった水回りの設備は、使用頻度が多い分傷みやすくなります。どれか1つでも故障すると生活に影響が出るため、少しでも劣化が気になればリフォームを検討しても良いかもしれません。 この場合、1カ所だけではなく他の水回りもまとめてリフォームする「水回りのフルリフォーム」が推奨されます。水回りをまとめた施工は、個別リフォームに比べてどのような点が優れているのでしょうか。 本記事では、水回りをまとめてリフォームすべき理由や費用相場、メリット・デメリットについて解説します。

水回りをまとめてリフォームするのはある程度の金額がかかるため、「必要になったら個別に直していけばいい」と考える方もいるかもしれません。 しかし、水回りはまとめてリフォームした方が良い理由が2つあります。

水回りのキッチン、浴室、トイレ、洗面所の寿命は、いずれも10～20年とされています。つまり、どこか1カ所の調子が悪くなった場合、他の水回り設備も劣化している可能性も考えられます。
調子が悪くなった1カ所だけのリフォームで済ませてしまうと、他の水回りが次々に故障する事態になりかねません。修理のみで対応できるケースもありますが、故障したら直す、を繰り返していると、費用も割高になってしまいます。
水回りのどこかでトラブルが発生した時には、他の設備も点検し、不具合の程度によっては4カ所まとめてリフォームするのが理想的です。

水回りの設備を移動・増設する場合、一緒に配管リフォームも必要になります。壁や床を取り払い、床の構造や勾配を考慮して作業を行うため、大きな手間と費用がかかります。水回り設備の配置をまとめて決めれば効率的に工事を進められます。

水回りのリフォームを個別に行う場合、おおよそ350万円程度の費用がかかるといわれています。

レイアウトを変更する場合や設備をグレードアップする場合は、これより高くなります。 そこで検討したいのが、パックプランです。リフォーム会社によっては、水回り設備のリフォームをまとめて行うパックプランを用意しており、個別にリフォームする場合と比べるとお得に改修できます。 パックプランがないリフォーム会社でも、水回りのフルリフォームを依頼すると1つずつリフォームするより値段を抑えられるケースが少なくありません。 一度にまとまったお金がかかるとしても、水回りはまとめてリフォームした方が結果的には低コストで修繕できます。

水回りリフォームのパックプランは個別リフォームより安価ですが、デメリットもあります。
パックプランの主なメリットとデメリットをご紹介します。

パックプランのメリット

最大のメリットは、先述のとおり価格がリーズナブルになることです。複数の工事を一度に行う関係上、搬入や養生といった作業や配管工事、電気工事などをまとめて行えるからです。人気のある設備・商品をまとめて仕入れてセットにしているので、単価が割安になっているという背景もあります。
また、同じメーカーの商品を使うことも多く、設備全体に統一感が出るのも嬉しいポイントです。個別にリフォームすると、ちぐはぐな印象になってしまうことも多いですが、パックプランを利用すれば水回りのデザインにまとまりが感じられます。

パックプランのデメリット

パックプランは設備の選択肢が限られていることが多く、どうしても自由度が低くなります。設備ごとに好きなデザインを選びたい方には向いていません。
また、施工内容は基本的に設備交換のみの場合が多く、他にも補修が必要になれば値段が上がることもあります。内装費用や補修費用、オプションについては見積書の項目や金額をしっかりと確認・比較することが大切です。

お風呂やキッチン、トイレ、洗面所といった水回りの設備の寿命は、どれも10～20年といわれています。1つの設備に異変を感じたら、他の設備でもトラブルが発生してしまうかもしれません。また、配管の移動が必要になる場合、水回りをリフォームする度に床や壁を取り壊す手間がかかるため、まとめてリフォームした方が効率的です。

そこで、リフォーム会社によっては水回りをフルリフォームできる「パックプラン」を用意しています。選べる商品が限られてしまうものの、個別リフォームよりお得に修繕できます。 毎日使う水回りの設備はこだわって選びたいという方は、パックプランを使用せず、設備ごとに改修を進めることもできます。パックプランがないリフォーム会社でも、水回りのフルリフォームを依頼すれば価格を抑えられる可能性もあるため、一度相談してみることをおすすめします。