浴室リフォームのカタログで、人工大理石の浴槽を目にして、いったいどのような浴槽なのか気になる方もいるのではないでしょうか?
ここでは、人工大理石の浴槽の特徴やメリット・デメリットのほか、「人造大理石」との違いなどについてご紹介します。浴槽選びの参考にしてみてください。
浴槽だけでなく、キッチン台や洗面台にも使用されている人工大理石は、天然の大理石に似せて作られた物で、その主成分はアクリル樹脂やポリエステル樹脂などです。
性能や価格、素材感、色合いなども、メーカーによって変わってきます。人工大理石の価格帯は幅広く設定されているため、予算に応じて選ぶことが可能です。
まずは、アクリル系・ポリエステル系それぞれの人工大理石の特徴を見ていきましょう。メーカーごとに、人工大理石の特徴やメリット・デメリットも変わってくるため、よく比較・検討して選ぶことが大切です。
・アクリル系の人工大理石
アクリル系の人工大理石は光沢や透明感があり、耐久性・耐熱性にも優れています。ポリエステル系の人工大理石と比較しても、衝撃や熱に強いです。
また、アクリル系の人工大理石は、内部に成分が均一に詰まっており、気泡などの穴が空いていないので、内部に汚れが染み込みにくいという特徴もあります。そのため、浴槽に発生しやすい黒ずみや黄ばみなどの汚れもつきにくいというメリットがあります。
・ポリエステル系の人工大理石
ポリエステル系の人工大理石は、複数の素材を組み合わせたり重ねたりして、機能性や美しさを高めた人工大理石です。アクリル系の人工大理石よりも安価で、性能や風合いなどは若干劣りますが、予算に応じて選びやすいというメリットがあります。
人工大理石とよく似ている素材に、人造大理石があります。
人造大理石とは、主成分がアクリルやポリエステルである人工大理石とは異なり、天然の大理石を粉砕して作られた大理石です。そのため、人工大理石よりも高級感があります。ハイグレードな商品に使用されており、汚れがつきにくく、水垢もほとんど付着しない素材です。人造大理石の方が、仕上がりの光沢も美しくなります。
ユニットバスごと交換して人工大理石浴槽を導入する場合は、100~200万円ほどのリフォーム費用がかかります。
人工大理石の種類で紹介したように、人工大理石の中でもアクリル系の人工大理石でできた浴槽の方が高価になります。
さらに、現在自宅で使っている浴室のタイプによっても、リフォーム費用は変動します。
このように、浴室のリフォーム費用は、素材や機能、オプションなどによって変わります。
リフォームを検討する際は、目安の費用や以下で紹介する人工大理石浴槽のメリット・デメリットなども踏まえて、選択することが重要です。
人工大理石浴槽は、広く普及するFRP浴槽と比べると高価なものの、その分FRP浴槽には無いメリットがあります。 ここからは、人工大理石浴槽のメリット4つをご紹介します。
人工大理石の浴槽は、アクリル系・ポリエステル系を問わず、天然大理石のような温かみを感じることができます。
浴室に温かみが欲しいという方におすすめの素材です。
人工大理石は、色やデザインのバリエーションが豊富に用意されているため、浴室の内装や他のパーツの色合いに応じて選ぶことができます。
人工大理石の耐久性は、他の素材と比べても優れているため、浴槽に傷がつきにくく、長く使うことができます。
人工大理石の浴槽の表面は、滑らかな質感になっているため、汚れを落としやすいです。
人工大理石浴槽には、機能性・意匠性共に優れたメリットがあります。
浴槽選びの際は、メリットとあわせてデメリットも確認しておくと後悔する可能性が低くなります。
ここからは、人工大理石浴槽のデメリット4つをご紹介します。
浴槽単体の値段を見てみると、FRP浴槽に比べて人工大理石浴槽の方が価格が高くなるケースがあります。
人工大理石浴槽の価格が30~100万円ほどなのに対して、FRP浴槽は10~40万円ほどです。
この浴槽単体の差額が、全体のリフォーム費用に影響する可能性があります。
人工大理石浴槽の中でもアクリル系かポリエステル系かでも価格が変わるため、予算と相談しながら浴槽選びをするのが重要です。
人工大理石の浴槽は、型にはめて作られているため、特注品を作ることは難しいです。
人工大理石の主成分となる樹脂は可燃物です。
万が一燃えてしまうと、一酸化炭素などの有毒ガスが発生するため、注意が必要です。
ポリエステル系の人工大理石を長年使用していると、浴槽の内部にまで汚れが入り込み、黄ばみが生じてしまいます。
また、反りも発生しやすいです。そのため、定期的な掃除やメンテナンスが必要となります。
お風呂のリフォームは、決して安くありません。
そのため、浴槽選びで後悔することがないよう、事前に後悔しやすいポイントをチェックしておくことが大切です。
人工大理石浴槽で後悔しやすい3つのポイントをご紹介します。
人工大理石浴槽には使用できない入浴剤があるため、使用の際は注意が必要です。
使用できないものは、硫黄を含むもの、強アルカリ性・強酸性の入浴剤です。
また、着色成分が強い入浴剤は浴槽を変色させる恐れがあります。
しかし、人工大理石浴槽でも使えると明記されている市販の入浴剤は多くあります。
入浴剤選びでは浴槽や給湯器を傷めないか確認し、注意を守って使用することが重要です。
人工大理石浴槽は熱伝導率が低いため、冬場などの寒い時期は、浴槽を直接触ると冷たいと感じることがあります。
その反面、一度温まれば保温性が持続しやすい性質を持ちます。
保温性が高いため、大人数の家族で入浴しても冷めにくいメリットがあります。
人工大理石浴槽で多いトラブルが、ひび割れ(クラック)です。
人工大理石は表面が固く、汚れや傷が付きにくい素材ですが、長年使っているとひび割れが起こる場合があります。
特に、ポリエステル系の人工大理石は、研磨剤や溶剤に弱い性質を持つため、メンテナンスには注意が必要です。
ただし、ひび割れや汚れの付着が起こった場合でも、研磨やコーティングなどの補修によって、浴槽を綺麗に生まれ変わらせることもできます。
関連記事:浴槽のひび割れは自分で補修するべき?火災保険の対象になるのかも解説!
人工大理石の浴槽にはメリット・デメリットどちらもあるため、リフォームの際には質感だけではなく、日頃の手入れや掃除方法などについても考慮した上で、比較・検討することが大切です。他の素材も選択肢に入れ、目的や予算に一番合う素材を選びましょう。
BXゆとりフォームでは、人工大理石の浴槽のリフォームにも対応可能です。浴室のリフォームのお悩みや疑問に対するアドバイスも行っているため、リフォームをお考えの方は、お気軽にご相談ください。
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