マンションの部屋の床は、以前はカーペットが人気でしたが、今はフローリングが主流になっていて、カーペットからフローリングへと変更するリフォームは、人気リフォームのひとつです。
しかし、マンションの部屋の床の変更は、下の階や周辺の部屋にも影響を及ぼすものなので、戸建てと違い自由に変更することはできず、工事を行うにあたっていくつか守るべきルールがあります。
ここでは、マンションの床をフローリングに変更する際に注意すべき点をご紹介します。
マンションと戸建ての最も大きな違いは、マンションには「管理規約」や「使用細則」があることです。
管理規約とは、区分所有者間の所有関係や権利・義務について定めたもので、いわばそのマンションに住む人たち全員が守るべきルールをしるしたルールブックです。使用細則は、管理規約をより詳細に規定したものです。
その内容はマンションごとに違いますが、ほとんどの場合、床のリフォームに関してもルールが定められています。
管理規約や使用細則で床をフローリングに変更すること自体が禁止されている場合、そもそも床のリフォームを行うことはできません。ですので、マンションでフローリングへの床リフォームを行う際には、まず管理規約・使用細則をチェックして、どのような工事が可能なのかを確認する必要があります。
「リフォームするつもりで中古マンションを購入したのに、希望どおりのリフォームが行えない」という事態を避けるためにも、マンションを購入時には必ず管理規約・使用細則に目を通し、内容について納得した上で購入を決めましょう。
フローリングへの変更自体はOKでも、まったく制限がないことはまれで、多くのマンションでは施工にあたり守るべき何らかのルールが定められています。「下の階の住民の同意を得ること」などが求められることもありますが、一般的なのは、床材として使用するフローリング材の防音レベルの規定です。
フローリング材にはさまざまな種類がありますが、基本的には、薄い木の板を貼り合わせて合板にした物(合板材)か天然木を切り出した物(無垢材)であり、いってしまえば木の板です。物を落とせば周りに音が響きますし、上を歩いたり椅子を引いたりといった生活音も同様です。
そんな状態では、下の階や周りの部屋に住む人に大きな迷惑をかけてしまいますので、マンションの床に使用するフローリング材は、「一定の基準を満たした防音性能を持つ物に限る」とされているわけです。
それぞれのフローリング材がどれほどの防音性能を持っているかは、日本建築学会が定める「L値」という数値で表されます。L値というのは、「大抵の落下音ははっきり聞こえる」状態をL-70、「気配は感じるが気にならない」状態をL-40として、5刻みで遮音性のレベルを表したものです。数字が小さければ小さいほど防音性に優れていることを表しています。
L値とだけ表現されることも多いですが、重量衝撃音に対する遮音性を対象とする「LH」と軽量衝撃音に対する遮音性を対象とする「LL」の2つの基準に分かれています。
重量衝撃音とは、例えば子供がソファーから飛び降りたり、椅子をガタガタ揺らしたりしたときの「ドスン」「ガタン」という音を指します。軽量衝撃音は、スリッパでフローリングを歩くときのパタパタという音や、テーブルからフォークを落としたときの「カツン」という音のことです。
日本建築学会では、マンションのような共同住宅ではLH-50、LL-45(かすかに聞こえるが気にならないレベル)を奨励しており、多くのマンションで求められる防音レベルも、これと同等かもう少しだけきびしいものとなっています。フローリング材を選ぶ際には、必ず自分のマンションの管理規約が定める防音レベルをクリアしている物を選ぶようにしてください。
なお、防音性能の高いフローリング材は、基本的には通常のフローリング材の裏に、ウレタンスポンジやゴムなどを貼って遮音性を高めていますので、歩くとフワフワした感覚を感じるなど、一般のフローリング材とは踏み心地が多少異なります。実際の感覚を確かめたい場合は、ショールームなどで体験してみることをおすすめします。
マンションの床の作り方の違いも、リフォームにかかる費用や時間のほか、リフォーム後のフローリングの遮音性に直結します。
マンションでフローリングを張るときは2種類の工法があります。鉄筋コンクリートの床下(コンクリートスラブ)の上に直接フローリング材を張る「直張り工法」と、コンクリートスラブの上に金属の支柱を立てて、その上に合板を載せ、その合板の上にフローリング材を張る「二重床工法」です。
このうち、防音性が高いのは床板が二重になっている二重床工法です。直張り工法に比べ、子供が走り回る際に出るドタドタ音をはじめとする重量衝撃音の緩和が期待できます。
防音に気を配るなら、工費は多少増えますが、直張り工法の床を二重床工法でリフォームするのもひとつの方法です。
ただし、二重床工法は作る空間の分だけ床が上がりますので、天井高が低くなるというデメリットがあります。
また、管理規約・使用細則で床の作り方の変更が認められていない場合は、そもそも変更工事自体ができません。二重床工法でのリフォームを考える場合は、まずマンションのルールを確認した上で、行うようにしましょう。
床のリフォーム工事では、カーペットをはがしたり木材をカットしたりする際に、とても大きな音が出るので、周りの部屋に住んでいる人への配慮も大切です。トラブル防止のためにも、基本的に週末や祝日は工事を控え、時間帯も朝早くや夜は避けましょう。できればリフォーム前に、周りの部屋に挨拶に行くのがおすすめです。BXゆとりフォームでは、施工されるお客様に代わり、リフォームアドバイザーが近隣への挨拶を行っています。
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