家は人間だけでなく、ペットにとっても大事な生活の場です。
しかし、イヌやネコは人間と体の作りが違いますから、人にとっては快適な環境でも、ペットにとっては危険な場合も少なくありません。フローリングはその筆頭で、つるつると滑る床はケガの元です。また、「まだ1年しか住んでないのに、ネコの爪とぎで床がぼろぼろ」「どうしてもフローリングからペットのおしっこの臭いが消えない…」ということになっても困りますよね。
ペットと飼い主が安全で快適に暮らしていくためには、床にもそれ相応の準備が必要です。ここでは、室内で飼われることの多い、ネコや小型・中型のイヌなどのペットにとって優しい床の条件と床材の特徴についてご紹介します。
人とペットの双方が快適に暮らすためには、安全性や臭い、音など、解決すべき問題がたくさんあります。人とペットのどちらにも優しい床には、次の5つの条件が求められます。
滑りやすい床は、ペットにとって危険がいっぱいです。
特にイヌの場合、つるつる滑るフローリングの上で体を支えるには股関節や後脚に大きな負担がかかり、股関節の病気や脱臼、椎間板ヘルニアなどの発症にもつながるといわれています。また、生後10ヵ月頃までの成長期を、滑るフローリングの上で過ごしてしまうと、足腰がしっかり育たず、成犬になったあとも体のバランスが悪くなる、ケガをしやすくなるなどの悪影響が残る可能性があります。
一方、ネコの場合は、イヌとは肉球の作りが違うため、イヌほど滑ることはありませんが、スピードを出して走るので、カーブで滑って壁にぶつかったりするおそれがあります。
なお、最近ペットとして増えているウサギもイヌと同じで、滑るフローリングの上では踏ん張りが利かず、足腰に大きな負担がかかってしまいます。滑りにくい床は、どんなペットにとっても安全に暮らすためになくてはならないものです。
イヌは穴を掘るという習性があるので、室内飼いの場合はカーペットやフローリングが犠牲になりがちです。
穴を掘るという行動自体は、吠えるのと同じでイヌの習性であるため、床のほうを傷がつきにくい物に変えるしか対策はありません。もちろん、爪によってできる傷も無視できません。
ネコの場合も、フローリングを引っかいてしまうほか、歩いたり走ったりすることで爪傷がつくのは避けられません。床の傷がたくさんついてしまうと、その傷でペットが引っかかってしまい危なくなりますので、この点においても、床に傷が付きにくいことは重要です。
一般的なフローリングは、アンモニアには弱いことが多く、ペットのおしっこは大敵です。
染みになって汚れが残ったり、臭いが残ったりしてしまいます。飼い主が快適に暮らしていくためにも、臭いがつきにくい床材であることは大事なポイントです。
ペットといっしょに暮らしていると、エサをこぼしたり毛が抜けたりして、何かと床は汚れてしまいます。
特にイヌの場合は、毎年2回換毛期がありますので、舞い散った毛を掃除するのはなかなかたいへんです。汚れがつきにくく、たとえ汚れても簡単に拭き掃除ができることも、ペットに優しい床材選びの条件になります。
イヌやネコの足音は、飼い主が思っている以上に響きます。
特に子犬や子猫の時期は、部屋の中を激しく走り回ったりしますので、階下の部屋などに迷惑をかけてしまう場合があります。戸建て住宅なら特に気にする必要はありませんが、マンションやアパートの場合は、いくらペット可の部屋でも足音対策が必要です。
これまでご紹介したペットに優しい床の5つの条件を踏まえて、ペットとの暮らしにおすすめの床材をいくつかご紹介します。フローリングに代表される「床その物を変えるタイプ」と、シートのような「今の床の上に敷いて使うタイプ」の大きく2種類があります。
導入に費用はかかりますが、部屋の雰囲気を損なわず、お手入れが簡単なのは床を交換するタイプならではのメリットです。消臭効果を備えた物もあります。
・フローリング
滑りにくく、傷やアンモニアにも強く、掃除がしやすいことをうたったペット用のフローリング材が各社から発売されており、防音機能や消臭機能を持つ物も多数そろっています。
・タイル
タイルは一見滑りやすく思えますが、こちらもフローリング同様、ペット用の滑りにくいタイル材が販売されています。滑りにくい、汚れが落ちやすい、臭いが残りにくい性質も併せ持っており、床暖房とも組み合わせることができることから、ペットとの暮らしにはおすすめの床材のひとつです。
今ある床の上に敷いて使うタイプの物は、リフォーム工事も必要なく、安価に、簡単に導入できるのがメリットです。総合的な性能の点からいえば、ペット用に開発されたフローリングやタイルには劣ります。
・クッションフロアシート
クッションフロアシートは、ビニール製でクッション性がある床材で、表面にフローリングの模様がプリントされています。メリットは、滑りにくく、アンモニアに強く掃除が簡単なこと、ホームセンターで手軽に購入できることです。また、自分で必要な長さに切って敷くタイプなので、簡単に導入することができます。
一方、傷にはさほど強くなく、ネコの爪とぎや犬の穴掘りで穴が開きやすいのがデメリットです。また、価格が安い分、見た目も安っぽくなりがちで、部屋の雰囲気を損なってしまうデメリットもあります。
・カーペット
カーペットは、すべり防止には絶大な効果があります。中にはペット用に開発された衝撃吸収機能を備えた物や洗濯機で洗える物もあり、さまざまな色やデザイン、価格帯から選ぶことができます。
その反面、丸洗いできるとはいえ、汚れが目立ちやすく、爪とぎや穴掘りでボロボロにされてしまいやすいというデメリットがあります。
・タイルカーペット
タイルカーペットは、組み合わせて床に敷き詰められるように、30cm角程度の四角状になったカーペットです。カーペットの特性に加え、組合わせが自由なので必要な場所だけに置けること、汚れた部分だけすぐに交換できること、価格が安価で買い求めやすいことなどがメリットです。
一方、見た目が安っぽくなりがちで、部屋の雰囲気を損なってしまうのがデメリットです。
ペットが毎日過ごす部屋の床は、ペットの健康や快適さにも大きな影響を与えます。ペットに優しい床を選ぶことは非常に大切です。
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