部屋の印象がガラッと変わるクロスの張替え。雰囲気は大きく変わるのに、リフォームのなかでは比較的予算と時間が少なく済むため、手軽にできるお部屋のリニューアル(模様替え)として人気を博しています。
新築時に張るとき、家が経年劣化で古くなったとき、クロス張り替えをするときには、どのようなことを知っておけばよいのでしょうか?一度張替えたら、しばらくはそのまま…という場合が多いため、失敗しないための大切なポイントをご紹介します。
リフォーム会社のお客様担当とクロスの見本帖のカットサンプルを見ながらクロスを選びます。張る部屋や場所の説明・色や柄の要望をリフォーム会社の担当に伝え、部屋や場所に合ったクロスを選択できるようにクロスの特性を聞きましょう。後日、クロスの費用と施工費(張替え費用や廃材処分費)を合わせた見積りを作成してもらい、OKであれば、契約し工事がスタートします。
クロスは、居住するスペースに合わせて選ぶことをおすすめします。たとえば、リビングや和室などは部屋のインテリアに合わせて、テクスチャー(質感や素材感)のあるクロスを選ぶと部屋の雰囲気がガラッと変わります。一般的なビニールクロスのほか、織物、珪藻土を使用した材質のクロスで落ち着いた雰囲気にしたり、木材やレンガ、タイルなどの模様のクロスを取り入れることで空間に奥行きを生ませることもできます。
花粉やダニなどのアレルゲンを吸着して抑制する抗アレルゲンクロスなどは、子ども部屋や寝室に使うことで快眠につながります。浴室近くや洗面所、玄関など湿度の高い場所には、結露を抑える調湿・防カビクロス、トイレやペットの臭いが気になる部屋には消臭・抗菌効果のあるクロス、汚れを落としやすいクロスも人気です。
※サンゲツ 不燃認定ルームエアー(消臭)品番:RE51907
タバコやトイレなど気になる生活臭を吸着・分解します。
一般的なクロスは幅90cm前後です。
よってクロスの長さは、壁と天井を合わせた面積の分が必要になります。
柄合わせをする必要があるクロス、または梁(はり)や作り付けの家具がある場合は、都度カットする必要があるため、もう少し多めに必要になります。
リフォーム会社にクロス張替えを依頼する場合は、道具は必要ありません。
(DIYでクロス張替えを行うときは、ホームセンターで道具一式を揃えると1万円前後になります。)
※写真は例です。
クロスに糊を付けるヘラや、床を汚さないための養生シートなど写真に写っていない道具も必要になります。
使用するクロスの価格と面積によって異なります。
一般的にリフォームで使用する事が多い「1,000番台」と言われるクロスは1㎡(平方メートル)当たり1000円~1500円前後です。
比較的リーズナブルな「量産」クロスで700円~1,200円/㎡から、
輸入クロスや高いグレードのものは1,500~3,000円/㎡以上の製品もあります。
クロス張替えに掛かる費用の総額はクロスの価格+施工費(諸経費を含む)+消費税 になります。
諸経費の内訳は以下の通りです。
などが上記に加算されます。また、大幅な家具の移動、壁に穴が開いている場合の補修やエアコンの脱着等は別途費用がかかる事がほとんどです。
DIYで素敵な部屋にしたい!と日々部屋の改造・模様替えを取り組み続ける人たちの間で注目されているのが「アクセントクロス」という選択です。
壁の一面や柱だけ違う色など、部屋の一部分だけクロスを張替えるDIYです。
トイレやキッチン、廊下などに変化を与えたいときにもピッタリです。
未経験の方でも、道具を揃えれば気軽にチャレンジできることが人気の秘訣ともいえるでしょう。
部屋全体では扱いづらい個性の強い色や、海外で広く使われている大きな模様のクロスなどにも挑戦できるので、「少しだけ雰囲気を変えたいなぁ」というときにもおすすめです。
梁(はり)や凹凸がなく、ほぼ平面だけの壁なら、家族や友人に手伝ってもらうことで数時間~半日くらいで仕上げることができます。
イエローやブルー、オレンジなど、パッと目を引くビビットカラーを選んでも、壁の一部分なら目が疲れることなく、空間に変化をもたせて、部屋の印象を変えることができます。
洗練された北欧風インテリアにも、よく取り入れられている手法です。また、柄物クロスを使うと、重厚感のあるクラシックスタイルも演出できます。
あれこれイメージを膨らませながら考えるのはとても楽しいものですが、クロス張替えは、思っている以上に大がかりで大変です。DIYでは、まずは部分クロス張替えをおすすめします。
DIYでは難易度の高いと思われる作業を紹介します。
脚立を使っても、頭上で幅90cm以上のクロスをズレないように張るのは至難の業です。
クロスとクロスの柄合わせも天井のため大変です。
国産クロスでは幅90cm、輸入クロスでは50cm前後の糊付き壁紙を隙間なく張っていきます。
この作業を広い範囲で行うには、大変な集中力+技術が必要です。
平らな6畳間の壁を張ったとしても、90cm幅で30m前後は必要で、あらかじめ張ってあるクロスを剥がす下地処理に加えて、窓やコンセントの養生を含めると、状況によっては丸一日以上かかる作業になります。
もともと存在する梁や柱、パイプなどの障害物をキレイに施工するのは、平面を張るより難しい作業です。作り付けの棚や家具がある場合は凹凸やカーブに合わせて、どこでクロスを一旦カットするかなど、細かな割付を考える必要があります。エアコン周りなども、沿う切れ目を加えつつ、張り合わせていきます。
このように、一見可能に見えたとしても、実際に作業をしてみると「こんなはずじゃなかった…」と思う困難は、次から次へと現れます。がんばって張り終えても、剥がれてきたり、浮いてしまったり、しわが寄ったりして、せっかくのクロスと苦労が水の泡…ということがないように、個人でのクロス張替えは、アクセントとしての部分張替えに留めた方が無難かもしれません。
DIY用に50cmのクロスも市販されていますが、その幅で部屋すべてを張りかえるのは大変な労力を要します。美しく仕上げる自信がないときは、迷わずにリフォーム会社に依頼することをおすすめします。
リフォーム会社でクロス張替えするのであれば、技術の面では安心ですが、イメージしていた仕上がりと違ってしまうケースがあります。実際に施工を依頼する前、イメージした部屋や場所になるように、リフォーム会社の担当と入念な打ち合わせを行うことをおすすめします。ここでは打ち合わせでのポイントを紹介します。
海外のクロスを張った場合、広い部屋には映える大柄も、日本の間取りには迫力があり過ぎて、柄で目がチカチカする…など思っていたイメージと異なることがあります。サンプルは可能な限り、大きいサイズで確認することをおすすめします。
サンプル帳や、カットサンプルのクロスだけでなく、部屋全体に張ってある写真等があれば、自分のイメージとあっているかどうか、具体的に確認できます。
海外のインテリア雑誌でよく見るビビットカラーを選んだのに、仕上がりがイメージと異なると感じることがあります。色だけを重視して施工すると、カーテンや床の割合に比べて、彩度の高いカラーの面積が多すぎて落ち着かない、ということが起こります。
暗めのカラーを選んだ場合も同様で、色自体は渋くてかっこいいけれど、壁全面になると重過ぎる…という印象になってしまう場合もあるので注意が必要です。
ひと部屋だけ張替えをする場合に注意したいところは、施工した部屋以外の隣接する部屋や廊下との色の差が激しく、これまで気にならなかった部分の汚れや黒ずみ、劣化が目立ってしまうことです。
悩んだ末に後日、または数か月を経て別の部屋を張替えるよりも、まとめて依頼した方が出張費、諸費用が安く済みます。どの部屋を張替えるのか、打ち合わせ時に改めて家全体のトータルコーディネートを考えてみることをおすすめします。
エアコンがない状態で施工する場合であれば問題ないことですが、エアコンを取り外さずクロスを張る場合、買い替えるときに、エアコンがあった場所の色褪せが目立ってしまう事があります。同じサイズのエアコンか一回り大きなものを買い替える必要が生じてしまい、最近のエアコンは小型化が進んでいることもあり、綺麗に仕上がらないことがあります。
クロス張替えを始めるにあたって、しっかりとチェックしたいおさらいポイントを紹介します。
クロスが張られている状態を全体的に確認できるまでわからないことも多いのですが、施工する面積の広さは重要です。
狭いスペースに大きな柄や重厚な色を使ってしまうと、圧迫感が出てしまい、部屋が暗く重い印象になります。床やカーテンの色、ソファなど、目につく大物家具の色も加味する必要があります。
布団やベッドがある寝室や子ども部屋は湿度が高く、ホコリの発生しやすい場所です。調湿効果や抗アレルゲン効果のあるクロスなど、機能性の高いクロスに着目してもよいかもしれません。
※サンゲツ 候アレルゲンクロス(無地)品番:RE51800
壁紙表面のアレル物質低減化剤が空気中に浮遊するアレル物質と接触し、その働きを低減します。
同様に、防カビ、汚れを落としやすいクロスなどを選ぶと、掃除がしやすくなります。
※サンゲツ フィルム汚れ防止クロス品番:RE51922
汚れが付きにくく、水拭きや中性洗剤を使用して汚れを拭き取ることができます。また、壁紙へのにおいの吸着を防ぎます。
必要なクロスの量を考えるときに、クロスの長さを90cmとした場合、必要なクロスメートル数を算出するのか、面積あたりの金額で算出するのかで見積り時の金額の表記が異なります。比較するには注意が必要です。どちらの方法でも、最終的な金額を確認しましょう。
クロスの費用以外にも施工費、各種の手間代、家具の移動費など、リフォーム会社によってかかる費用が異なります。見積り時の項目が「一式」になっているときは、想定外の出費がないように名目を明らかにしてもらいましょう。
エアコンを取り外して施工するかどうか、そのまま周囲を張っていくかどうか、確認が必要です。取り外して施工する場合は、家具の移動とは別に電気工事費用や再設置費など別途費用がかかります。
手軽に取り組めるリフォームである反面、思わぬ失敗もあるクロス張替え。部屋の印象を大きく左右する大切な施工は、安心できるリフォーム会社に依頼することをおすすめします。
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