トイレは1日に何度も使用する空間です。1回の滞在時間は短いかもしれませんが、なるべく快適な環境に整えたいと考える人も多いのではないでしょうか。
そこで重要なのが「壁紙」です。壁紙を変えるだけでトイレの雰囲気がガラッと変わる上に、衛生面にも深く関わっています。
今回は、トイレの壁紙におすすめの機能性壁紙とデザイン、壁紙を清潔に保つ方法をご紹介します。

トイレをリラックスできる空間にするためには、清潔感が大切です。汚れや臭いへの対策は、しっかりと行わなければなりません。
まずはトイレをクリーンな環境に保つために選びたい、壁紙の機能性についてご紹介します。

トイレで気になるものといえば、やはり臭いです。用を足した直後の臭いはもちろんですが、尿や汚水が壁や床に付着すると、しつこい臭いの原因になります。
消臭機能付きの壁紙には消臭剤が含まれており、5～10年は持続するため、トイレの壁紙に最適な機能です。壁紙自体の寿命も同程度なので、交換時期までは十分に効果を発揮してくれる上に、光触媒を使用した壁紙なら、半永久的に消臭機能を持続できます。

気がつくと増えているトイレの壁の黄ばみは、主に飛び散った尿によるものです。臭いの原因にもなりますが、一般的な壁紙だと、一度ついてしまった黄ばみを落とすのは難しく、改善したい場合は壁紙を張り替える必要があります。
そこでぜひ採用したいのが、表面にラミネートコーティングなどを施した防汚機能付きの壁紙です。水分が浸透しにくく、汚れてもすぐにふき取れます。

水まわりであるトイレでは、湿気も悩みの種となります。湿ったトイレは居心地が悪く、壁に発生する黒カビや結露にも注意しなければなりません。
調湿機能を備えた壁紙を使えば、吸放湿によってトイレ内の湿度を適度に保ち、カビや結露の発生を防ぐことができます。防カビ機能もある壁紙だとより有効です。

汚れやすいトイレでは、どうしても雑菌が繁殖しやすくなります。抗菌機能のある壁紙なら、雑菌の繁殖を抑制でき、衛生環境を保つことが可能です。

快適にトイレを使うためには、機能だけではなくデザインにもこだわるのがおすすめです。わずかな工夫で、快適な空間を作り上げることができます。
以下のポイントに注目して、素敵な壁紙を選んでみてください。

トイレの壁紙といえば白のイメージが強いかもしれませんが、清潔感を感じられる反面、汚れが目立ちやすいという欠点があります。そこでおすすめなのが、ベージュやアイボリーといった比較的汚れが目立ちにくい淡い色です。
反対に、リビングやダイニングでは使いにくいビビッドカラーや柄物の壁紙も、汚れの目立ち防止という点で優れているため、思い切って使うことができます。

トイレを落ち着ける空間にするためには、リラックス効果がある緑系統の色の壁紙がおすすめです。
また、温もりのある木目調やレンガ調も適しています。逆に、赤系統は気持ちを興奮させる効果があるため、トイレの壁紙にはあまり向いていません。

柄物やビビッドカラーを取り入れたくても、全面に使うと派手すぎて落ち着かないという場合は、「アクセントクロス」として部分的に取り入れることをおすすめします。
1カ所の壁をアクセントカラーにするだけでも、空間の雰囲気を大きく変えられます。

トイレは小さな空間なので、自由にデザインしやすい場所です。色の心理的な効果などにとらわれず、自分の好きな色で統一するのも1つの選択肢です。
もちろん、お客様が使用するかどうかなども配慮する必要があるため、十分に検討した上で決めることが大切です。

どんなに機能性の高い壁紙でも、トイレを使えばその分汚れが付着してしまいます。清潔な壁紙を保ち、お掃除の負担を減らすためには、以下の方法がおすすめです。
・水を流すときは便座の蓋を閉める
・男性も座って小用を足す
・あまり壁に触らない
・5～10年で壁紙を張り替える

清潔感のあるトイレ空間を作るためには、壁紙を見直すことが近道です。防汚や消臭、調湿、抗菌といった機能性を備えた壁紙を選ぶと、長期間きれいな空間を保てます。
加えて、色や材質、デザインを見直すと自分だけの落ち着く空間を作れるはずです。
せっかくこだわった壁紙に汚れが付かないように、水を流すときは便座の蓋を閉める、手垢が付着しないように壁に触らないといったポイントを日常的に心がけることをおすすめします。