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フローリング コラム 51
フローリングの性質・特徴
床が柔らかい理由とは?遮音フローリングとクッションフロアの違い 遮音フローリングとクッションフロアそれぞれの特徴、遮音フローリングから無垢フローリングへのリフォームの際の注意点などについてご紹介します. お見積り・お問合せはこちら

床が柔らかい理由とは?遮音フローリングとクッションフロアの違い

床が柔らかい、ふかふかする…と感じたことはありますか?「もしかしたら、床の施工に問題があるのかも?」と不安に思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、床が柔らかいのには理由があり、その多くが欠陥ではなく「遮音フローリング」や「クッションフロア」であるためといわれています。
ここでは、遮音フローリングとクッションフロアそれぞれの特徴、遮音フローリングから無垢フローリングへのリフォームの際の注意点などについてご紹介します。フローリングの張り替えリフォームの際の参考にしてみてください。

床が柔らかい・ふかふかする理由とは?

床がふかふかと柔らかいけれど、特にひび割れやギシギシとした音などはない…。それは欠陥ではなく、遮音フローリングやクッションフロアを採用しているからではないでしょうか? 遮音フローリングとは、床に防音性を持たせるために、音を吸収する遮音材が表面の下にあるタイプのフローリングです。この遮音材がクッション材であるため、フローリングがふかふかとした感触になります。
一方、クッションフロアとは、シート状の塩化ビニール系床材です。クッション性があるため、柔らかくふかふかした感触が特徴的です。防水性に優れ、リーズナブルな床材であることから人気のある床材です。

それぞれの床の特徴やメリット・デメリットについて、さらに詳しく見ていきましょう。

遮音フローリングの特徴と性能

遮音フローリング(防音フローリング)は、床に衝撃が加えられたことで発生する衝撃音を軽減してくれるという特徴があります。
フローリングの下に遮音材が組み込まれており、物を落としたり大きな荷物を引きずったりした音や大きな足音なども階下に伝わりにくくなるという性能を備えており、マンションでよく採用されています。
あくまで床への衝撃音を軽減するための製品であるため、人の声や楽器など、空気を伝わって聞こえるタイプの音に対する防音性はありません。

マンションの防音規定と遮音等級について

床衝撃音の防音レベルを知るにあたって、フローリングのカタログなどから、遮音等級である「L値」をチェックします。L値を見ることで、上階から下階への衝撃音が、どの程度聞こえるのかを知ることができるのです。
L値は数値が低いほど遮音性能が優れていることになりますが、下地のコンクリートの厚みによっても変動するため、注意が必要です。また、L値はあくまでも推定値です。条件や環境によって音の伝わり方が変わってくるため、あくまで目安として参考にすることをおすすめします。

遮音フローリングのメリット・デメリット

遮音フローリングのメリットとデメリットをそれぞれまとめてみました。

<遮音フローリングのメリット>
・床の衝撃音を軽減してくれるため、階下への騒音が防げる
・遮音等級が低いほど遮音性能が優れているため、軽減させたい音のレベルに応じて選びやすい

<遮音フローリングのデメリット>
・ふかふかとした歩行感になる
・通常のフローリングと比較すると費用が高くなりがち

床への衝撃音が気になる、階下への騒音問題を軽減させたいという場合は、遮音フローリングへの張り替えリフォームは特におすすめといえます。
通常のフローリングと比較してふかふかとした感触となり、価格もアップするため、質感や価格をよく比較・検討して選ぶことが大切です。

クッションフロアの特徴と性能

クッションフロアは、その名のとおりクッション性に優れたシート状の床材で、ふかふかとした歩行感が特徴的です。住宅用のほかにも、土足用や店舗用などがあり、費用もフローリングよりも安く済み、施工は簡単です。用途によってシートの厚みが異なるということもポイントです。
クッションフロアは水濡れに強いという特長もあり、水回りだけクッションフロアを採用するということもできます。ほかにも、防音機能や傷に強いなど、さまざまな機能性を備えたタイプがあります。木目調の製品や石目のタイプもあり、フローリングのような見た目にすることもできます。

クッションフロアのメリット・デメリット

クッションフロアのメリットとデメリットをそれぞれまとめてみました。

<クッションフロアのメリット>
・耐水性が高く、メンテナンスも簡単。水回りの床に特に重宝する
・カッターなどで切りやすく、両面テープで貼り付けられるため施工が簡単
・他の床材と比べて低コストで済む
・色や模様のバリエーションが豊富

<クッションフロアのデメリット>
・柔らかい素材のため、重い物や家具を置いておくとへこみや跡がつきやすい
・熱に弱く、紫外線が変色やはがれの原因となりやすい
・熱湯などの熱い物をこぼすと溶けてしまう
・通気性が悪く、湿気が床下のカビの原因となることがある

耐水性の高さや施工のしやすさ、価格面が魅力的なクッションフロアですが、使用する場所によってはデメリットが目立ってしまうこともあります。使用する場合は、強い日差しのあたらないお部屋で、クッションフロアの上に布団を敷きっぱなしにしないなどして、できるだけ湿気がこもらないよう、こまめにカビ予防をしながら使うことをおすすめします。

無垢フローリングには遮音機能がない

無垢フローリングは、遮音性能のなさから騒音問題が発生する可能性があります。
遮音フローリングは遮音機能のあるクッション材によって衝撃音が軽減されていますが、無垢フローリングの無垢材は表面が硬く、おのずと床への衝撃音も大きくなります。硬い床に食器などを落とすと、大きな音がよく響いてしまうのを想像するとイメージしやすいかもしれません。

遮音フローリングに無垢材を重ねるリフォームはNG

無垢フローリングに遮音機能を持たせようと(または表面が柔らかい遮音フローリングに硬さがほしいため)、遮音フローリングの上に無垢フローリングを重ね貼りするというリフォームがあります。一見、便利な施工方法に見えますが、このリフォームはNGです。
というのも、遮音フローリングに無垢フローリングを重ねてしまうと遮音等級が大きく上がってしまい、防音性能が悪化してしまうのです。遮音フローリングは、単体で防音機能を発揮するということです。

無垢フローリングに遮音機能を備えたい場合は専門家に相談

以上のような理由から、無垢フローリングに遮音機能を持たせたい場合は、専門家や業者に一度相談してみることをおすすめします。遮音機能を備えた無垢フローリングを施工する場合は、床下地で床衝撃音を低減させてくれる機能を持つ「乾式二重床」にすることが推奨されています。

BXゆとりフォームの防音性能を備えたフローリング

遮音フローリングとクッションフロアの特徴、無垢フローリングへのリフォームの際の注意点などについてご紹介してきました。
BXゆとりフォームでは、フローリングの張り替えリフォームを行っています。防音仕様となっているフローリングにも対応しており、職人が美しく仕上げます。床に関するお悩みや要望があれば、まずはお気軽にご相談ください。

コラム監修

BXゆとり編集部
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