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2023年09月11日更新
TOTOとLIXIL(INAX)との関係とは?トイレ等の2大水まわりメーカー
BXゆとりフォームでは、ユニットバス、トイレを中心にキッチン、洗面化粧台といった製品をメインに取り扱っており、日々色々なメーカーの様々な商品で、リフォームをしています。その中でも、TOTOとLIXILの2大ナショナルブランドの製品は、弊社でも高いシェアとなっていますし、テレビCMでもおなじみだと思います。
さて今回は、TOTOとLIXIL(旧INAX)の関係について興味深い歴史について紹介いたします。
INAXがLIXILに統合され、LIXILの1ブランドになってから、語られる事が少なくなっておりますので ぜひご一読ください。
BXゆとりフォームでも販売台数が多いTOTOとLIXILですが、2大ナショナルブランドの関係はどのようなものでしょうか?
TOTOとLIXIL(INAX)の共通点といえば、トイレやタイル等の陶器の商品を扱っている事ですが、それ以外にも共通する点があります。
TOTO株式会社は、森村グループ(現在世界最大のセラミックス企業グループ)で衛生機器を取り扱うため東洋陶器株式会社として日本陶器から分かれて1917年に創業。初代社長は大倉和親。
日本では、トイレ、洗面器などの衛生陶器で約6割のシェア。ユニットバスはTOTOが最初に開発して発売しました。
そもそも水洗便器がない(そもそも下水道がない)時代に、衛生陶器のに開発に着手し、100年以上の製造実績があります。また、1980年にはウォシュレットも開発し発表し、これにより衛生機器メーカーとしての不動の地位を築きました。
最近では中国市場にも進出し、ワールドワイドに活躍しています。また現在でも森村グループに入っています。
一方でINAXは、伊奈製陶株式会社として1924年に森村グループのタイルメーカーとして設立。初代社長は伊奈長三郎。伊奈製陶の設立の際には、TOTO初代社長の大倉和親がかかわっています。
愛知県の常滑(とこなめ)で代々陶業を営んでいた伊奈家の五代目、陶工の伊奈初之丞が、明治半ばから土管・陶管、タイル等の建設用陶器を製造を開始、事業拡大のため、大倉和親の出資を受けて、匿名組合伊奈製陶所を設立。1924年に、伊奈製陶株式会社を法人化した際に 大倉和親が資本の約半分を出資し、残り半分を伊奈長三郎(伊奈初之丞の息子)含む伊奈家の方が出資しています。
設立当初、大倉和親が会長職に就き、社長は置かず伊奈家の人物たちが常務取締役などに就いていました。
その後、伊奈長三郎が初代社長となり、大倉和親は第二次大戦後に完全に会社の運営から離れています。
1945年、衛生陶器の製造を開始し、同じグループ内でトイレ等の陶器を製造販売するようになりました。
整理すると
TOTO→初代社長大倉和親(日本陶器から別れる) →1917年 衛生機器メーカーとして成立
INAX→初代会長大倉和親(伊奈家が創業し大倉和親が出資)→1924年 タイルメーカーとして成立後に1945年から衛生機器も取り扱う
2大メーカーにこのような共通点があるのは、非常に面白く感じます。
INAXは衛生機器を開発する際にTOTOの協力を得たという話もうかがった事がありますが、1945年になぜ衛生機器を取り扱うようになったのか、その理由は、もっと歴史を調べる必要がありそうです。
現在INAXは、住生活グループとしてLIXILのブランドの一つになっています。こちらもおなじみのナショナルブランドになっています。
BXゆとりフォームでは、TOTO同様ユニットバス、トイレ、キッチン、洗面化粧台のほか、エコカラットなどのタイル製品も多く取り扱っています。
TOTO・LIXILの製品のリフォームなら、ぜひBXゆとりフォームご用命ください。
参考文献
「製陶王国をきずいた父と子 大倉孫兵衛と大倉和親」
砂川幸雄。晶文社。2000
コラム監修