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フローリング コラム 31
仕上げ・色・選び方
「こんな部屋にしたい!」から始まるフローリングの色選び フローリングは天井・壁と並んで大きな面積を占める部分だけに、その色は部屋の雰囲気を決める大事な要素です。部屋全体の印象を決める色のバランスについて、実際の組み合わせ例をいくつかご紹介します。 お見積り・お問合せはこちら

「こんな部屋にしたい!」から始まるフローリングの色選び

フローリングは天井・壁と並んで大きな面積を占める部分だけに、その色は部屋の雰囲気を決める大事な要素です。ですが、困ったことに、カタログを見ただけでは、なかなか部屋の床に張ったときのイメージがわきません。
「色によってどんな雰囲気の部屋になるのかいまひとつわからない…」と、色選びに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

フローリングの色は、大まかに分けるとダークな色、中間色、明るい色の3種類があり、どの系統の色を選ぶかで、明るく開放的な雰囲気になるのか、シックで落ち着いた雰囲気になるのかというように、部屋の印象のベースが決まります。また、フローリングの色は同じでも、部屋にある家具やドア、クッション、カーテンなどの色合いによっても、部屋の雰囲気は変わってきます。

そこで、まずはダークな色、中間色、明るい色、それぞれの特徴と、部屋全体の印象を決める色のバランスについてお話ししたあと、実際の組み合わせ例についていくつかご紹介します。

フローリングの色別の特徴

「明るく広々としている」「落ち着きがあり高級感がある」といった部屋の大まかな印象は、部屋の多くの面積を占める天井と壁、床の色によって決まります。基本的には、ダークな色は高級感や落ち着いた雰囲気を強め、明るい色合いは明るさや暖かさを強めると考えておけば間違いありません。フローリングに関しては、色ごとに次のような特徴があります。

ダークな色のフローリングの特徴

ダークブラウンをはじめとする、高級感と重厚感が漂うダークな色のフローリングは、空間を引き締めてくれる効果があり、シックで大人っぽい、落ち着いた雰囲気の部屋を作るのに向いています。 クールな部屋にしたいときは、おすすめの色合いだといえるでしょう。ただし、ホコリが目立ちやすいので、こまめな掃除が欠かせません。

中間色のフローリングの特徴

中間色のフローリングには、木肌の色を連想させるベージュ系とブラウン系の2系統があります。ベージュ系は明るさや暖かさ、ブラウン系は落ち着きのある空間を演出するのに向いています。ホコリや傷は特に目立ちにくくもなく、目立ちやすくもなくといったところです。

明るい色のフローリングの特徴

明るい色合いのフローリングは、部屋を明るく、そして広く見せてくれる効果があり、ホコリや傷が目立ちにくいというメリットもあります。 同じ明るめの色のフローリングでも、系統によっては若干雰囲気が変わります。ホワイト系・ベージュ系はどんな家具とも相性が良く、家具やカーテンなどとの合わせ方次第で、さまざまな印象の部屋に変わるのが特徴です。グレー系は、ホワイト系より落ち着きのある空間を演出するのに向いています。

部屋全体の印象を決めるのは3つの要素のバランス

部屋全体の雰囲気は、フローリングの色だけで決まるわけではありません。
インテリアコーディネートの世界では、空間の印象は「ベースカラー(基調色)」「アソートカラー(配合色)」「アクセントカラー(強調色)」の3つの要素のバランスで決まるとされ、この配分がそれぞれ70%、25%、5%となるように配置することが、心地良い空間づくりの秘訣だとされています。これを部屋にあてはめると、次のようになります。

<ベースカラー(70%)>

ベースカラーは最も基本となる色で、部屋の場合はフローリング、天井、壁の色がこれにあたります。空間演出の基本となる色です。

<アソートカラー(25%)>

アソートカラーは「メインカラー」ともいい、ベースカラーの特性を高めたり、変化をつけたりする役割を担っています。部屋の場合はカーテンや家具、ドアの色などがこれにあたります。
プロのカラーコーディネーターになると、アソートカラーに2、3色使うこともありますが、一般の方は1つの色か同系の1色でまとめるのがおすすめです。ベースカラーと同系色の色を選べば、全体的にまとまった印象になり、反対に対照的な色を選べばインパクトが出ます。

<アクセントカラー(5%)>

アクセントカラーは、空間全体を引き締めたり、変化や動きをつけたりする役割を担う色で、部屋の場合はクッションやインテリア小物、絵画などの色がアクセントカラーにあたります。
アクセントカラーは、ベースカラーに対して、目立つ色が用いられます。季節や気分によって変えることで、お手軽に部屋の雰囲気を変えることができます。

部屋の雰囲気別、色の組合わせ例

部屋の雰囲気別に、色の組合わせの例をいくつか紹介しておきましょう。

北欧風の雰囲気を出したい

・ベースカラー:明るい色(白系)
・アソートカラー:ベースカラーと同系色
・アクセントカラー:青、赤などの目立つ色

明るめの色(白系)のフローリングに同系色の家具・カーテンの組合わせは、明るくナチュラルな雰囲気を演出するのに最適です。直線的でシンプルなデザインの家具を選び、アクセントとしてほんの少し青や赤など目立つ色を添えておけば、北欧風の部屋になります。フローリングの色を中間色にして、明るい色合いの家具やカーテンで統一するのもおすすめです。
なお、フローリングは明るめ(白系)のままで家具をダーク色にすると、男性的なモダンスタイルになります。

アジアンリゾート風の雰囲気を出したい

・ベースカラー:ダークな色
・アソートカラー:ベースカラーとは対照的な色(白など)
・アクセントカラー:オレンジなどの鮮やかな色

ダーク系のフローリングに、対照的な白系統の家具やカーテン、そしてアクセントカラーとして、オレンジやグリーンといった鮮やかな色を配置すると、アジアの高級リゾートのような雰囲気を作ることができます。家具にエスニックなデザインの物を選んだり、観葉植物を配置したりするのもおすすめです。

ナチュラルな雰囲気を出したい

・ベースカラー:中間色または明るい色(ベージュ系)
・アソートカラー:ベースカラーと同系色
・アクセントカラー:おまかせ

木肌に近い中間色のフローリングに、同じく木目の家具を合わせたり、ベージュ系の明るめのフローリングに同系色の家具やカーテンを合わせたりすると、ナチュラルな雰囲気の部屋に仕上がります。 フローリングをやや濃い目の中間色にして、ヴィンテージ家具を配置すればアメリカン・カントリースタイル風に、アンティーク調や白系統の家具でまとめて、ドアや窓枠にも手を加えれば南フランス(プロヴァンス地方)風になど、家具やドアにこだわることで、さまざまなスタイルが楽しめる配色です。

クラシカルな雰囲気を出したい

・ベースカラー:ダークな色
・アソートカラー:ベースカラーと同系色
・アクセントカラー:グリーン


フローリングをダーク系、家具やカーテンも同系色でそろえると、ダークな色が持つ高級感や落ち着きが強調され、シックで大人っぽい印象になります。 また、大理石やふかふかの絨毯、ライトなどインテリアに一工夫することで、ラグジュアリーな雰囲気を出すのも簡単です。少し無機的に感じられたり、部屋が暗く感じられる場合は、観葉植物を置いたり、グリーンのラグやクッションを配置するなどして、アクセントカラーを加えるといいでしょう。 なお、家具やカーテンの色を中間色にすると少し温かみが増し、和モダンな雰囲気に近づきます。

「どんな雰囲気の部屋にしたいか」がフローリングの色選びでは重要!

ここまでご紹介したとおり、フローリングの床をどの色にするかによって、部屋の印象は大きく変わってきます。フローリングの色を決めてから家具やカーテンを選ぶ場合と、すでにある家具に合わせてフローリングの色を決める場合との両方がありますが、どちらの場合でもまず大事なのは「どんな部屋にしたいのか」を考えることです。この記事を参考に、自分の出したい雰囲気に合うフローリングを探してみてください。
BXゆとりフォームでは、さまざまな色のフローリングをご用意しております。お気軽にご相談ください。

コラム監修

BXゆとり編集部
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