リフォーム会社の選び方。安い!でも心配、どう選ぶ?
リフォーム業者の選び方選び方①リフォームしたい…でも、どこに依頼すればいい?
長年暮らしてきたマイホームや、購入した中古住宅をリフォームしたいと思ったときは、リフォーム会社の出番です。ところが、調べてみるといろいろなリフォーム以外の業者も専門会社も多く出てきて、一体どこに依頼すればよいのか…と、多くの人が悩んでしまうようです。
リフォーム会社にはタイプがあり、タイプによってそれぞれ得意分野が違います。その得意分野について把握すれば、ご希望のリフォーム内容に合った依頼先を、選び易くやすくなります。
どのようなタイプのリフォーム会社が何を得意としているのか、複数のリフォーム会社選びで迷ったときの、選び方の見極めポイントについて、ご紹介します。
選び方②リフォーム会社の特徴と得意分野を知ろう
リフォームを手がけている業者は、「リフォーム専業店」「ホームセンター」「設計事務所」「工務店」「ハウスメーカー」「ECサイト」という、6つのタイプに分けられます。それぞれの業種・業務規模などによる、得意分野の違いは次の通りです。
リフォーム専業店
リフォーム専業の会社(専門店)は、増改築から小規模工事まで、総合的にリフォームを請け負っています。
守備範囲の広さと豊富な実績が強みなので、「どこに依頼すればよいか分からないような小さなこと」「漠然とした希望があるだけで、具体的なオーダー内容は固まっていない」といった場合でも、相談しやすい業者です。
実際の施工は、自社で行う場合と、下請けに発注する場合と会社によって異なります。
ホームセンター
ホームセンターが請け負うリフォーム内容は、洗面台や水栓金具、ユニット家具、ドアなど、お店での販売商品と関係のある小規模工事がメインです。
元々販売のみで取り扱っていた商品を「取り付ける」「交換する」工事が多くなっています。
量販店なので、商品を安く購入できる場合が多いというのがメリットです。実際の施工は、下請けの工務店などが行います。
設計事務所
設計事務所が得意とするのは、増築・改築などの大規模なリフォームです。特に、オリジナルなこだわりを実現したい方にはおすすめの業者といえます。
要望に合ったリフォームをフルオーダーで請け負ってもらえるのは、ほかにない強みです。
設計事務所が担当するのは、設計から工事の見積り、仕上がりのチェックまでとなり、現場管理は別になる場合があります。施工自体は、提携の工務店が担当します。
工務店
小規模業者が多い工務店でも、リフォーム専業店のように総合的なリフォームを請け負っていますが、違いは「工事を直接請け負う」という点です。ただし、社員数が多い場合は、リフォーム専業店と同じく下請けに発注することもあります。
工務店のメリットは、地域密着型の業者が多いことです。緊急の修繕やアフターサービスにもすばやく対応してもらいやすく、長い信頼関係も築きやすいので、その後の暮らしの安心度は高いといえるでしょう。
ハウスメーカー
ハウスメーカー(住宅メーカー)の事業は本来、新築の家を建てることです。しかし、近年ではリフォームも請け負うようになってきました。
そんなハウスメーカーの得意分野は、やはり自社で建てた家の補修やリフォームです。その家がどういう構造で、どのような工法で建てられているかを把握しているので、最適なリフォーム内容を提案してもらいやすいといえます。
また、ハウスメーカーならではの最新技術を生かして、他社で建てた家(マンションなど)のリフォームを請け負うケースも増えてきているようです。
実際の施工は、リフォーム専業店などと同じく、下請けが行うのが基本的な流れです。
ECサイト
EC(Electronic Commerce)サイトとは、ネット上で商品を販売するサイトのことをいいます。近年では、このECサイト上で「リフォーム事業」を商品として販売するケースも出てきました。
主に扱っているのは、リフォーム商品と施工がセットになった小規模工事で、次のような例があります。
- ECサイトで、「トイレの取り付け」「床の張替え」といったメニューを扱う
- ECサイトで、商品の販売と同時に取り付け・施工も請け負う
- 大手ECサイトにリフォーム業者が出店している
いずれも、オンラインで簡単に手続きを済ませられるのが人気のようです。実際の施工は、業者によって自社で行う場合と、提携の工務店などが行う場合とに分かれます。
選び方③安いけど心配、、、リフォーム会社の比較条件
希望のリフォーム内容に合ったタイプから、さらにベストなリフォーム会社を絞り込むには、次のような条件を参考にしてみましょう。
会社の信頼度
大切な住まいを委ねるわけですから、信頼できるリフォーム会社であることは何より大切です。一般的な選び方の判断基準としては、「建築のプロである、一級建築士がいる」「専門性の高い、リフォーム専業会社」「継続年数の長さ」という3点が挙げられます。これらをクリアしている業者なら、信頼度は高いといえるでしょう。
見積りの内容
工事費の見積もりを出されたら、合計金額だけではなく、内容もきちんと確認しましょう。「別途」「追加」など、不明瞭な項目があったら要注意です。
一方、商品代金や工事費をホームページで公開しているなど、価格設定がはっきりしている業者なら、信頼して相談できるといえます。
実績の豊富さ
希望するリフォーム内容に対して、十分な施工実績があるかどうかは、必ずチェックしたいポイントです。施工数だけでなく、施工のクオリティやデザインセンスも大切です。過去の施工例について、カタログや写真などを見せてもらうと分かりやすいでしょう。
担当者の対応
窓口となる担当者は、こちらの立場になって考えてくれる人であってほしいもの。「相談内容をきちんと聞き取り、メモを取ってくれる」「質問にきちんと答えてくれる」「豊富な専門知識がある」といったポイントを基準に、判断してみましょう。
また、会社を実際に訪問してみるのもおすすめです。受付や接客対応の様子がよく分かります。
口コミ
ネットの口コミサイトなどによる、リアルな評判を参考にするのも1つの手です。地元の工務店なら、実際に工事を依頼した近所の方などからお話を聞けるかもしれません。
アフターサービス
リフォーム完了後に不具合が出てきた場合、どのようなフォローを受けられるかも、事前に確認しておきましょう。「保証期間の長さはどのくらいか」「土日や夜間の受付は可能か」「定期点検をしてくれるか」などが、主なチェックポイントです。
リフォーム業者のタイプと、それぞれの得意分野について知っておけば、自分が相談したい内容に対して適切なリフォーム業者を選びやすくなります。
また、工事費の安さだけで判断せず、「親身になってくれる」「要望にしっかり応えてくれる」「施工後も安心」といえる業者であるかどうかも、しっかり見極めましょう。